映画『金の国水の国』のあらすじと感想|泣けた!そして最後はふわっと広がる優しさに包まれる

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映画『金の国水の国』はおもしろくない?あらすじや感想|ふわっと広がる優しさに包まれる
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「このマンガがすごい!」史上初2連覇した岩本ナオさん原作の『金の国水の国』が2023年1月27日に映画化されました!

敵国同士の2人が偽りの夫婦になるというストーリー。優しげなイラストを見てほわわんとしたラブストーリーなのかな?と思いきや、戦争寸前の2つの国の国交問題や深刻な水不足など意外とシビアな内容に驚き。

国の政治的なところもあるので内容は少し難しいところもあったけど、ほのぼのとした癒される笑顔やコミカルなシーンにクスっとしたりでとても楽しめました!

サーラの純粋さと優しさ、そして度胸にじわじわと涙がこみ上げてきたり、ナランバヤルの包み込むような優しさに涙が出たり。なるほど「最高純度の優しさ」であり、「初泣き」ができた映画でした。4歳の娘と一緒に見ましたが、親子で楽しめて良かったです^^

この記事では、映画『金の国水の国』のあらすじや感想をまとめます。ネタバレの感想になるので映画を見たことのない人は注意してくださいね。

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『金の国水の国』のあらすじと感想|異国情緒あふれる斬新であたたかい物語

『金の国水の国』は異国情緒あふれる個性的な世界観をもつ作品。

監督は『サマーウォーズ』を手掛けたマッドハウスの渡邉こと乃さん、『竜とそばかすの姫』のプロデューサー谷生俊美さんなど蒼々たるスタッフたちによって満を持して映像化されました。

まずは物語のあらすじや声優キャストを紹介していきますね。

映画の概要とあらすじ|敵国同士の2人が偽りの夫婦になる

タイトル金の国水の国
上映時間117分
公開日2023年1月27日
公式サイトhttps://wwws.warnerbros.co.jp/kinnokuni-mizunokuni-movie/
主題歌「Brand New World」琴音
原作岩本ナオ
監督渡邉こと乃
声優キャスト賀来賢人(ナランバヤル)
浜辺美波(サーラ)

昔々いがみ合う2つの国があり、何度も戦争をして、ついには互いの国境に大きな壁を作って長い間国交を断絶していました。原作では神様が2つの国に

A国は国で一番美しい娘をB国に嫁にやり

B国は国で一番賢い若者をA国に婿にやりなさい

『金の国水の国』原作より

と命じます。(映画では、2つの国が500年前に交わした誓いになっていました!)

ところが実際にA国(金の国・アルハミト)からB国(水の国・バイカリ)のナランバヤルに送られたのは猫で、B国からA国の王女サーラに送られたのは犬でした。こんな事実が知られては戦争になってしまうと思ったナランバヤルとサーラが偽りの夫婦を演じます。

サーラの住む金の国、アルハミトはとてもお金持ちで裕福ですが水不足が深刻で滅びかけている。一方ナランバヤルの住む水の国、バイカリは水や自然はとても豊かですがとても貧しくて仕事もない。

聡明でやさしい心を持っている2人がついには国の危機を救い、国交を開かせようと力を合わせる物語です。

おっとりしながらも芯のある王女サーラに、ナランバヤルがきゅんとする姿がとても可愛らしいです。たしかに五臓六腑に沁みました。

とても繊細で美しいイラストと、互いを思い合う2人の優しさが心を癒してくれます。

声優キャストも豪華|優しいサーラの澄んだ声が心に響く

王女サーラ役に浜辺美波さん、ナランバヤル役に賀来賢人さんと声優キャストも豪華です。サーラの声がとてもゆったりとした優しい声でイメージぴったりでした!ナランバヤルもちょっと弾むような明るい声でイメージ通り。

主役2人以外の声優キャストもかなり豪華で、イケメン俳優サラディーン役に神谷浩史さん(「うる星やつら」諸星あたる役など)、護衛担当ライララ役に沢城みゆきさん(「鬼滅の刃 遊郭編」堕姫役など)、知識階級の学者ジャウハラ役に木村昴さん(「ドラえもん」ジャイアン役)など。蒼々たるキャストです。

ルル

2人ともイメージにあっていてすごく良かった!

原作は大人気漫画!繊細でやさしいタッチで個性的なキャラクターが描かれていて素敵

岩本ナオさんの原作『金の国水の国』は「このマンガがすごい」(オンナ編)で史上初2連覇した大人気漫画です。映画を見る前に読みました!

すごく繊細でやわらかいタッチのイラストで心癒されます。そして登場人物がとても個性的で独特!サーラとナランバヤルは少女漫画に出てくるようないわゆるただの美男美女という感じではなく(どういう言い方)、見た目からも2人の個性がにじみ出ていて話に引き込まれます。

映画は原作の内容に忠実でありながらも、テンポよく迫力と面白さをぎゅぎゅっと濃縮されたストーリーだったので映画も原作もどちらも良かったです^^(映画見たら原作ももう一度読みたくなりました!)

映画『金の国水の国』を見た感想【ネタバレあり】中盤からすでに泣けた!すごい面白かった!

映画『金の国水の国』を見たのでさっそく感想をまとめていきます。一言で言うと最初から最後まで面白かったです!泣けたし、ハラハラしたし癒された!

作品の世界観にけっこうはまり込んでいくので、映画館でじっくり見られて良かったです。

ここからはネタバレありなので、映画を見る前の人は気を付けてくださいね。

おっとりしたサーラの優しさの陰に切なさが見え隠れして泣ける

金の国・アルハミトの第93王女のサーラ。

とってもおっとりしていて優しく、バイカリの婿を押し付けられても「私は国王や政敵から疎まれたこともないし、お姉さまたちに嫉妬されたことがないから大丈夫よ。」と言ってのけます。ばあやはすかさず「それは姫様がおっとりしすぎて誰の脅威でもないからですよ。」とびしっと言うのですが、これがその通りなので胸が痛みます。

宮殿にいるお姉さまたちからの意地悪な態度や、サーラの置かれている状況、宮殿で寂しい思いをしていたサーラの過去などから、サーラが辛い思いをしていたことがわかります。どんな状況でもいつでも笑顔で人に優しく接するサーラの心の優しさは、どのシーンでも涙がこみ上げてくる切なさでした。

嫌味ばかり言ってくるバイカリの族長にもひるまず勝負を受け、「準備はよろしくて?」と果敢に挑んで見事に勝利をおさめる姿はかっこよかったですね。でも当の本人の心はズタズタで、ナランバヤルに会ったときについにこらえていた涙がぼろぼろこぼれます。

それでも「行ってください。」「いつでも難しいほうの道を選んでください。」とナランバヤルの手を離す。サーラの優しさと強さ、そしてもろさがぎゅっと詰まった月明かりのシーンは一番印象的でした。

ルル

「ナランバヤルには実は美しい嫁がいる」という勘違いがどこまでもはがゆかった!

ナランバヤルのお調子者な感じと包み込むようなやさしさのギャップはもはやずるい

ナランバヤルはけっこうお調子な感じで、アルハミトから嫁がくると聞いても「おれ守備範囲めちゃ広いから!」とヘラヘラ。でも実際はかなり頭の回転は賢くて、その賢さを正しい方向に使えるとても優しいめちゃ良い人なんですよね。ヘラヘラしているようでとても気を遣って相手を配慮してくれているのがよくわかります。

サーラは初めて会ったときから、「家族に”オドンチメグ”、星の輝きなんて名前を付ける方に悪い人はいませんわ。」とナランバヤルの優しさにちゃんと気付いていたのだからさすがです。

貧しいバイカリをなんとかしようという思いだけではなく、水がなくなってサーラが困ってしまったら大変だからとなんとかアルハミトに水路をひかなくてはと一生懸命な姿はとてもかっこよかったです。

ルル

ナランバヤルは好きにならずにはいられないよね。

サーラとナランバヤルがお互い恋に落ちる瞬間がコミカルで良かった

ナランバヤルがサーラに言われた言葉に顔を真っ赤にしてずきゅんとなったり、夜中まで帰りを待ってくれていたサーラが手を振ってくれる姿を見て倒れてしまったりとすごくコミカルでわかりやすくて良かったです^^気持ち良いくらいのわかりやすさで、クスっと笑いつつもあたたかい気持ちになりました。

ライララなど2人を必死に守ろうとしてくれた人たちがかっこよかった

ナランバヤルの命が狙われ始めたときに、ライララやピリパッパの手下が「お前たちは生き延びなきゃいけない」と体を張ってナランバヤルとサーラを逃がしてくれたシーンも涙うるうるでした。

ライララ、かっこよかった…!ピリパッパの手下も良いキャラだったし、知識階級の学者もとても心強かったしみんな良かった!みんなで戦争を食い止めてなんとか国交を開かせようと心が1つになって、最後はハラハラでした。

ナランバヤルの機転とサーラの優しさで国王の心がほぐれてホッとした

先代のようにふがいない王として名を残すわけにはいかないとずっと頭を悩ませてきた国王。妻も娘もそんな自分を見捨てて去ってしまった……と思っていた国王にナランバヤルは国王のことをちゃんと信じているサーラがいることを伝えます。

このときやっとナランバヤルに妻はいないと知り、心からホッとするサーラ。「お父様が国王で良かった」というサーラの言葉が長年悩まされていた国王の心をふわっとほぐします。

えっ本当に猫を送ったの?!お父様最低!とは全くならないサーラ、そして猫を送る国王で良かったのか?!とちょっとつっこみたくなってしまったのですが(笑)サーラは自分の父親のどうしようもないところも受け入れた上で、最終的にはやっぱり「お父様が国王で良かった」という感謝になったのかなと想像しました。(まぁ何よりナランバヤルに奥さんがいなくてよかったです!)純粋な気持ちだったからこそ国王の心に沁みわたったんですよね。

みんなの心がふわっと優しくなる最後のシーンはとても感動しました!!

その後水路の建設が順調に進み、サーラにそっくりの2人の子どもがサーラとナランバヤルのもとへお昼ご飯を届けに行くエンディングもすごい良かったです^^

ルル

最後まで楽しめた。平和が心に沁みる。

4歳の娘も見る前からおおはしゃぎ!一緒に楽しめて良かった

「お姫様」「結婚」というキーワードが4歳の娘は大好きなので、「一緒に見る?」と聞いてみたらかなり乗り気で喜んでくれました!

映画館は迫力があるので怖いシーンがあるとすぐに怖がってしまうのですが、『金の国水の国』はコミカルなシーンも多く、2人でクスっと笑えて楽しかったです。とくにナランバヤルがサーラにきゅんとしてしまうシーンは娘もツボだったようで照れ笑いをしながら見ていました^^

ルル

大人が見ても子どもが見ても楽しめる映画だと思う。子どもと一緒に見るのおすすめ^^

映画『金の国水の国』あらすじや感想まとめ|泣けた!感動の映画でした

映画『金の国水の国』を紹介しました。

おっとり優しいサーラと賢明で心優しいナランバヤル。2人が出会って本当に良かった!

心がちょっと落ち込んでいるときでも、優しい気持ちになれそうです。また原作の漫画も読んでみようと思います^^

このサイトでは他にもいろんな映画の感想を記事にしているのでぜひ読んでみてくださいね。

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。

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