映画『かがみの孤城』あらすじと感想【ネタバレ】何度も泣ける!伏線回収の後半は見事

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映画『かがみの孤城』あらすじと感想【ネタバレあり】伏線回収の後半は見事
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辻村深月さん著書『かがみの孤城』の映画が2022年12月23日に公開されました!

2018年に本屋大賞を受賞してから160万部以上の発行部数を記録するベストセラー。劇場アニメ化を楽しみにしている人もかなり多いですよね!

本を読んだときも何度も涙して感動を抑えられませんでしたが、映画館でもぼろぼろ泣いてしまいました。

めちゃくちゃ良かったです!本も映画もどちらも良かった!!!

この記事では、映画のあらすじや感想、伏線回収などをまとめます。

ネタバレありなので映画を見る前の人はあらすじまででストップしてくださいね!

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『かがみの孤城』のあらすじと感想|伏線回収がたくさんあってすっきり!そして感動!!

『かがみの孤城』のあらすじと感想|伏線回収がたくさんあってすっきり!そして感動!!

『かがみの孤城』はファンタジーでありながらミステリー要素が詰め込まれています。最後の最後まで先が気になって仕方なくなるストーリーです。

急いでみてしまうと細かい描写やヒントがあとから気になってもう一度見たくなります!

まずは物語のあらすじや流れを整理しつつ、映画の感想をまとめていきますね。

映画の概要とあらすじ|不登校のこころたちが願いの鍵を探す

『かがみの孤城』のあらすじと感想|伏線回収がたくさんあってすっきり!そして感動!!
タイトルかがみの孤城
上映時間116分
公開日2022年12月23日
公式サイトhttps://movies.shochiku.co.jp/kagaminokojo/
主題歌「メリーゴーランド」優里
原作辻村深月
監督原恵一
声優キャスト當間あみ、北村匠海、吉柳咲良、板垣李光人、横溝菜帆、高山みなみ、梶裕貴、麻生久美子、宮﨑あおい、芦田愛菜、藤森慎吾、滝沢カレン

声優キャストもとても豪華!早く映画館で声を聞きたくなる配役ですね。

登場人物や声優キャストについてはこちらの記事で詳しくまとめています。

関連記事映画『かがみの孤城』の声優が豪華すぎる!誰がどの役?登場人物とキャストを紹介

学校に行けず家にひきこもっている中学1年生のこころの前に突如現れた不思議なお城と狼のお面をつけた女の子。

鍵を見つければなんでも願いを叶えてやるというオオカミさま。

お城に集まった中学生6人とこころの鍵探しが始まります。

最初はふんわりとしたファンタジーなのかな?と思いきや、途中からどんどんギアが入っていくハラハラドキドキのミステリーにもなっています。

(ここからネタバレなので映画を見る前の人はご注意ください)

本も映画も良かった!映像が素晴らしかった

『かがみの孤城』のあらすじと感想|伏線回収がたくさんあってすっきり!そして感動!!

まず映画を見た全体的な感想ですが、本も映画もどちらも良かったです。上下2冊もある長編の物語を116分に圧縮しているので、ところどころはしょっていたり原作と違う場面もたしかにありました。

結末を先に知ってしまったから、映画が楽しめるか映画を見る前不安でした。

でも本は本、映画は映画で楽しめる作品で素晴らしかったです。文章だけでは想像できなかった場面が、映画では映像として具現化されてかなり新鮮でした。

おおかみが襲ってくる場面や願いの部屋への階段など、ひとつひとつの映像がとても印象的で本当に良かったです。

映画の中の細かい点を見ていきますね。

かがみの孤城のルールが物語の鍵を握る

『かがみの孤城』のあらすじと感想|伏線回収がたくさんあってすっきり!そして感動!!

かがみの孤城にはルールがあります。物語の大事な部分となってくる不思議がいっぱいの城のルールをまとめてみました。

  • 鏡で出入りできる(日本時間9:00~17:00まで)
  • 城が開くのは3月30日まで
  • 鍵を見つけた人が願いを叶えられる
  • 3月30日までに鍵が見つからなければ鍵は消滅
  • 鍵が消滅したらもう城には入れない、全員の城での記憶がなくなる
  • 鍵で願いの部屋が開けられる
  • 願いの部屋が開いた時点でゲーム終了⇒城は閉じる
  • 1日に何度も出入りできる
  • 城の中では何をしてもOK、お菓子など持ち込みもOK
  • 各自プレートのかかった部屋が用意されている
  • 誰かと一緒にいるときは出入りはできない
  • 他の人の鏡には入れない

こころたちがかがみの孤城に招待されたのが5月なので翌年3月まで約9ヶ月間にわたる長い鍵探しになります。

3月は31日まであるのに、なぜ30日なのかと聞かれたオオカミさまは「3月31日はこの世界のメンテナンス期間だから」と答えています。(これは本だけかな?)

願いの部屋もどこにあるかわからない状態でのスタート。城には食べ物はないし、水も出ない。割り当てられた各部屋はそれぞれ置いてあるものも中身も全然違ったり、謎がたくさんのかがみの孤城。暖炉の中に×(バツ)が書かれているのを発見したり、いろいろヒントが隠されています。

基本的に城の中では何をしてもOKで、鍵を探すのも良し探さないのも良し。最初はぎこちなかった7人がゆっくり絆を深めていきます。

ルル

設定されたルールがすぐには飲み込めなかったからもう一度見たくなる。

17:00までに家に帰らないと課される恐ろしいペナルティがハラハラ

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いろんな決まりごとがある城ですが、17:00までに家に帰らないと恐ろしいペナルティがあります。

家に帰らなかった人が1人でもいたら、その子だけではなくその日城に来ていた人も全員おおかみに食べられます。

17:00の15分前にはオオカミさまの遠吠えが聞こえてきてみんな慌てて帰るという感じで少しハラハラします。でもおおかみに食べられるなんてまさかね?と思いつつ物語は進みます。

オオカミさまのフェイクとヒントがあとからじわじわくる

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オオカミさまはこころたちを『赤ずきんちゃん』と呼んでいます。無意識にオオカミさまは赤ずきんに出てくるオオカミだと思い込ませます。

でも、オオカミさまはずっとヒントも出してると言っていました。こころの部屋には大きな本棚があって、外国の童話の本がたくさん置いてあったんですよね。オオカミさまが揶揄した『赤ずきん』の他に、『七ひきの子やぎ』や『シンデレラ』、『眠れる美女』など。(映画では赤ずきんの描写しかなかったです。)

小説の中ではこころが東条さんの家に遊びに行ったときも『赤ずきん』と『七ひきの子やぎ』の本が実は出てきていました。

映画では東条さんの家の玄関に飾ってあった『七ひきの子やぎ』の絵がヒントになっていましたね!あの絵は隠れ場所がわかりやすくて良かったですね。そうきたか!!という感じでした。

ルル

あとから気付くヒントにじわじわくる。

こころを信じ続けてくれた先生と辛抱強く寄り添ったこころのお母さんを思うと泣きそう

『かがみの孤城』のあらすじと感想|伏線回収がたくさんあってすっきり!そして感動!!

ずっとスクールに行けずにいるこころに、「今日もお腹痛いの?」といらだちを露わにしていたこころのお母さん。最初は冷たいなという印象もあったのですが、もし自分の子どもが不登校で理由も話してくれなかったら……自分ならどうしただろう……と思います。

こころのお母さんが少しずつ変わったのは、「こころは悪くない」って言い続けてくれた喜多嶋先生がいたから。こころのお母さんが辛抱強く寄り添い続けたからこそ、こころはお母さんにちゃんと話すことができたんですよね。喜多嶋先生の存在はこころにとってだけではなく、こころのお母さんにとっても大きかったはず。

私の娘はまだ4歳ですが、すでに「入れてっていったのに入れてもらえなかった」「今日はずっと1人で遊んでた」と落ち込むこともあります。今はまだ何があったか話してくれるし、楽しく遊べる日のほうが多いからいいですが、これからのことを想像してこころに重ね合わせると涙が止まらなくなるシーンがたくさんありました。

ルル

私もちゃんと寄り添えるようになりたい。

こころがお母さんにやっと本当のことを話すことができてからの優しさは深かったですね。本当にちゃんと話せて良かった。

そして喜多嶋先生の正体がわかる瞬間もすごく良かった!!!喜多嶋先生がこころに「好きな紅茶なの」と言ってストロベリーティーを渡しているところも伏線になっていて良かったですね。

話し方も雰囲気も全然違う2人がまさか同一人物だとは。ほんと素敵な裏切りでした。

パラレルワールドの話が出る少し前に真相に気づいてしまったけど最後まで楽しめた

『かがみの孤城』のあらすじと感想|伏線回収がたくさんあってすっきり!そして感動!!

みんなで学校に行こうと約束した日。こころは勇気を出して学校に行ったけど誰にも会うことはできませんでした。

このあたりで「もしかして時間にズレがあるのかな?」と私は気づいてしまいました。なのでマサムネがパラレルワールドの話をしたときは少し違和感を感じました。

『かがみの孤城』のあらすじと感想|伏線回収がたくさんあってすっきり!そして感動!!

(マサムネが「真実はいつも一つ!」って言ってくれたところ、良かったですね。声優が高山みなみさんでけっこうコナンくんだったのも地味になんだか嬉しかったです。)

ただ、物語には何重にもトリックが仕掛けてあるのでトリックの1つがうっすら見えかけたぐらいにしか謎は解けなかったです。途中で終わりが見えてしまうとつまらなく感じますが『かがみの孤城』は最後まで好奇心をかきたてられるストーリーでした。

時間のずれを一旦整理してみた

『かがみの孤城』のあらすじと感想|伏線回収がたくさんあってすっきり!そして感動!!
スバル1985年中3
アキ1992年中3
1999年
こころ、リオン2006年中1
マサムネ2013年中2
フウカ2020年中2
ウレシノ2027年中1

7人の中学生たちは違う時代に生きていることが発覚。誰が何年?とわからなくなりそうだったので一旦整理してみました。

※に入るのがオオカミさまです。スバルが一番年上ですね。7人の子ヤギに7年の年のずれ、よくできた設定だなぁと感服します。おさまりがすべてきれいですよね!

オオカミさまの「善処する」はどこまで?いろいろ想像できる終わり方で良かった

『かがみの孤城』のあらすじと感想|伏線回収がたくさんあってすっきり!そして感動!!

鍵が見つかって願いの部屋が開き、願いが叶ったらかがみの城はもう終わり。城で過ごしたみんなの記憶は消えてなくなります。「みんなのことを覚えていたい」という最後の最後のリオンの言葉に対して答えた「善処する」というオオカミさまの言葉。(「善処する」っていう言葉のチョイス最高でしたよね。オオカミさまにぴったりで、そしてこの物語の結末にもぴったりだった。)

善処するって……こころたちはどのくらいお互いのことを覚えてたんだろう?という疑問が心をくすぶりながら物語は終わりを迎えます。

喜多嶋先生が「こころちゃんが学校に行けないのは、絶対にこころちゃんのせいじゃない」「何かあったんじゃないか」ってこころのお母さんに話したとき。こころとリオンが会ったとき。記憶としてじゃなくて心で感じる何かがこころたちにはあったのかなと想像したり、余韻の残る終わり方が良かったです。

オオカミさまの正体やリオンの推測はかなり駆け足だった

『かがみの孤城』のあらすじと感想|伏線回収がたくさんあってすっきり!そして感動!!
『かがみの孤城』のあらすじと感想|伏線回収がたくさんあってすっきり!そして感動!!

オオカミさまの正体が誰かなんて全然想像がつきませんでした。でも、わかった瞬間すごい速度でいろんな事象が結びついていきます。

リオンだけは、気づいていた部分がたくさんあったのにリオンが最後の最後まで言わなかったのはなんでなのかなと思いました。

どうやってオオカミさまになってかがみの孤城を築けたのか、オオカミさまの時の流れはどうなっているのか。ちょっと理解が追いつかなかったところは残念でした。

オオカミさまとリオンがもっと違うカタチで時間を過ごすことができなかったのかなとか、リオンのための城だったの?とかいろいろ疑問は残りました!

映画ではリオンが病院でお姉さんとお別れするときに、お城にオルゴールを置いた場面があって。すごく心に残ったし、すべてがつながった気がしました。本で読んで少し心残りだった点が映画でしっかりつながったというか。

ルル

何回泣かされるんだってくらい涙腺ゆるんだ。

もう一つの伏線、マサムネの嘘を本当に変えるスバルの将来が良かった

『かがみの孤城』のあらすじと感想|伏線回収がたくさんあってすっきり!そして感動!!
『かがみの孤城』のあらすじと感想|伏線回収がたくさんあってすっきり!そして感動!!

マサムネが「俺の友達がゲームを作ったんだ」という嘘。スバルが将来叶えてくれるっていうもう一つの伏線もよかったです。

しきりに出てきた「長久六連」という名前。すぐにはわからなかったけど、スバルの未来の芸名ですね!(芸名なのか?)スバルも最後にちらっと言っていましたが、「スバル」はおうし座の六連星を指します。

スバルってそんな意味があるんだーと思ったのですが、そういえば有名なカーメーカー株式会社SUBARUのブランドロゴは六連星になっていますね!スバルは「まとまって一つになる」という「統ばる(すばる)」という意味もあるそうです。

何の関連もないように感じる7人に少しずつつながりがあって最後も少し心温まりました。

最後の伏線の回収はちょっと想像と違ったけど良かった!

『かがみの孤城』のあらすじと感想|伏線回収がたくさんあってすっきり!そして感動!!

たとえば、夢見る時がある。

転入生がやってくる。

その子はなんでもできる、素敵な子。

クラスで一番、明るくて、優しくて、運動神経がよくて、しかも、頭もよくて、みんなその子と友だちになりたがる。

だけどその子は、たくさんいるクラスメートの中に私がいることに気づいて、その顔にお日様みたいな眩しく、優しい微笑みをふわーっと浮かべる。私に近づき、「こころちゃん、ひさぶり!」と挨拶をする。

(中略)

そんな奇跡が起きないことは、知っている。

『かがみの孤城(上)』辻村深月作・ポプラ文庫(4-5頁)

印象的だった冒頭のシーン。周りが羨むような、転入生が自分だけを選んでくれてもう一人じゃなくなるというこころのひそかな願望。

起きないと思っていた奇跡が物語の最後で叶えられます。映画ではどんな感じで再会するのかな?とわくわくだったのですが、正直言うとちょっと想像と違った印象でした!

『かがみの孤城』のあらすじと感想|伏線回収がたくさんあってすっきり!そして感動!!
『かがみの孤城』のあらすじと感想|伏線回収がたくさんあってすっきり!そして感動!!

かなり遠くからリオンがまっすぐこころのところにきたのが少し現実離れしてたのと、こころはリオンと友達というよりかは恋愛感情を持っている感じがしたので萌ちゃんみたいな女友達……とは少し違いそうですよね。

でも最後の最後の伏線の回収は良かったです!ここまできれいに収拾されて終わるものなのかと感嘆です。

これからみんなが遭遇する奇跡がまた起こるのかなとひそかにわくわくしました。

入場者プレゼントを帰ってから開けて再びじんわり余韻にひたりました

入場者プレゼントを帰ってから開けて再びじんわり余韻にひたりました

数量限定の入場者プレゼントがもらえました!

  1. 必ず鑑賞後に開封すること
  2. 中身をSNSに投稿しないこと

と注意書きがあったので帰ってからそっと封を開けました。ポストカードが入っていたのですが、、もうとても良かったです。えええーという感じもあったりじんわり心温まったり。最後の最後まで楽しませてくれました^^

『かがみの孤城』感想の口コミ|伏線回収に感動!涙腺爆発などの声

ちなみに映画館のお手洗いには鏡にオオカミさまが飾られてあって可愛かったです。オオカミさまは愛しくてしょうがないですね。

『かがみの孤城』感想の口コミ|伏線回収に感動!涙腺爆発などの声

『かがみの孤城』感想の口コミ|伏線回収に感動!涙腺爆発などの声

『かがみの孤城』を見た他の人の感想も気になりますよね!

SNSで見つけた口コミを紹介します。

入場者プレゼントがエモい!絶対泣く

物語の「その後」が描かれた入場者プレゼント。

たしかにエモかったです!手紙みたいで開封するドキドキもひと際。ファン度が一気に上がるプレゼントでした^^

伏線が回収される最後が感動!想像をはるかに超えて良かった

やっぱり後半の伏線回収が素晴らしかったというコメントは多かったです!

そう、想像を遥かに超えていました。本を読んじゃったから……なんていう不安は一切不要でした!

拍手喝さいの素晴らしい映画だった

辛く優しくそして儚い物語。たしかに。

いろんな感情が渦巻いて、心動かされる物語でした。

見たあとの心の充実度がすごい

心の充実度!まさにぴったりの表現ですね。切ない部分もたくさんあったけど、見終わったあとはなんだか心が満たされたような気持ちになれました。心が浄化されたような。

本を読んだり映画を見たりってなかなか時間がとれなかったりで忘れてしまうのですが、物語に没頭できる時間って癒しですね。

涙腺が爆発した

涙腺爆発!!まさに!

暗さや悲しさもありつつ、助け合って思いやりながら前に進む姿には心打たれますよね。あぁほんと良い映画でした。

映画『かがみの孤城』感想まとめ|大満足!心が満たされる映画でした

映画『かがみの孤城』感想まとめ|大満足!心が満たされる映画でした

映画『かがみの孤城』を紹介しました。

本も映画もぼろぼろ泣ける素晴らしい作品でした。もうね、大満足!満たされました!

かなり謎が多いミステリーなので、映画館でゆっくり鑑賞できて良かったです。もう一回見たい!

じんわり心温まる入場者プレゼントも最高でした^^いろんな伏線がきれいに回収されて本当にすべてが完璧でした!しばらく余韻にひたれそうです。

本をまだ読んでいない人は、原作もめちゃくちゃ良いのでぜひ読んでみてくださいね。

では、最後までお読みいただきありがとうございました。

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