【感想】山本文緒さんの「自転しながら公転する」がドラマ化!心がぐらぐら揺れてぐるぐる回る

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山本文緒さんの「自転しながら公転する」がスペシャルドラマになった!あらすじや感想
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「あなたには帰る家がある」「ブルーもしくはブルー」「恋愛中毒」などの著者山本文緒さんの生前最後の長編小説「自転しながら公転する」がスペシャルドラマ化されました。

山本文緒さんは高校生の時から大好きな作家さんなので、ドラマ化されてとても嬉しい!!楽しみすぎます!

この記事では「自転しながら公転する」のあらすじやキャストをまとめつつ、そしてドラマを視聴次第見た感想を書き留めていきます!

感想はネタバレになるのでまだ見ていない人は気をつけてくださいね。

Contents(タップできる目次)

山本文緒さんの「自転しながら公転する」が3週連続スペシャルドラマに!あらすじやキャスト

スペシャルドラマ「自転しながら公転する」の

  • 放送スケジュール
  • あらすじ
  • キャスト

を紹介します。

放送スケジュール|12月14日夜11時59分からスタート!全3回のスペシャルドラマ

タイトル自転しながら公転する
原作山本文緒
放送日時2023年12月14日(木)、21日(木)、28日(木)
夜11時59分~
テレビ局読売テレビ
主題歌Loop(上白石萌音)
公式サイトhttps://www.ytv.co.jp/jitenkouten

あらすじ|自分がどこに向かっているのかぐるぐる回る30歳独身契約社員、都の物語

「自転しながら公転する」は等身大の30代女性の悩みや迷い、生き方を描いた物語です。

30歳の都は母親が更年期障害になったことをきっかけに、東京から地元の茨城に戻ります。

地元の友達が次々と結婚・出産していく中、自分だけが取り残されて同じところをぐるぐる回っているように感じて焦る都。仕事も契約社員なので、頑張っても報われるわけではなく将来も不安。

ある日、回転寿司屋でアルバイトをする羽島貫一に出会います。良い人だし居心地は良いけど経済的に不安定な貫一。

少しずつ環境は移り変わるものの、前に進んでいるのか後ろに下がっているのかわからなくなる。ただ幸せになりたくて悩み、もがく一人の女性のヒューマンドラマです。

キャスト|主人公・都を演じるのは松本穂香さん!

与野都松本 穂香
羽島貫一藤原 季節
ニャン長谷川 慎 (THE RAMPAGE)
小島そよか小林 涼子
柏崎絵里野村 麻純
桧山優田中 偉登
与野修神保 悟志
与野桃枝鶴田 真由

主人公・都を演じるのは松本穂香さん。くりっとした大きな目とショートカットがとても素敵ですね!

松本穂香さんの実年齢は26歳なので30歳の都のイメージよりもだいぶ若い感じがしました…!!!でもとても楽しみです♪

回転寿司屋のアルバイトをする羽島貫一役は藤原季節さん。良い感じの男っぽさ!!

ちょっとかっこよすぎるくらいなのでどんな感じになるのか…!!ドラマ放映が待ちきれません…。

山本文緒さんの「自転しながら公転する」ドラマ感想

第一話「最悪な出会い」感想|小説は小説、ドラマはドラマで楽しめる!

小説を読んだイメージとのギャップとドラマならではの魅力

小説では、プロローグで異国で結婚式を迎えるシーンから始まります。最初はどんなシーンから始まるのかな?プロローグは映像で見せるの難しいよな…?とどきどきしながら見たのですが、やはりプロローグのシーンはありませんでした!そして都や貫一の職場、都の前職なども小説とは少し違っていて「ほうほう」と思いながら見ました。

小説を先に読んでいるので、都や貫一のイメージはなんとなく自分の頭の中でできあがっていて、私の中で都はもう少し大人しくて自分の言いたいことが言えない線の細い女の人だったのですが。

ドラマの都はけっこう自分の言いたいこともハッキリしているし頭の回転早いしキラキラして可愛い…。やっぱり30歳という設定にしてはかなりあどけなさも感じました…!

松本穂香さんは私は今回のドラマで初めて知ったのですが波瑠さんのような深津絵里さんのような、透明感もしっとり感もある素敵な女優さんですね。

山本文緒さんの小説はとても淡々と物語が進みながらも今まで狭い世界で生きてきた女性が思ってもみない行動をし始めたり、闇が深まったり、壊れていくような危うさがあって好きです。ちょっと小説の雰囲気とは違う!というのが第一印象ですが、本は本、ドラマはドラマだな!ドラマもドラマで良かったです!!

ということでドラマの感想に進みます。

出会いは唐突!20代みたいなキラキラの恋愛。そして周りの言葉が辛辣

都の上司が都をランチに誘い、貫一のアルバイト先の回転寿司屋を訪れます。

不愛想で乱暴にお茶やお寿司を都の前に置く貫一にイラ立ち、ついに「さっきから何なんですか」「いくらなんでも失礼ですよ」とブチ切れする都。

「すみません…」としゅんと謝る貫一と気まずい空気。これが2人の最悪な出会いでした。

まぁ2人の出会いは最悪だったのですが、都の上司の言葉のほうが気分悪かったです……。産休に入る社員がいるから、都にもう少し長く働けないか打診し、「契約社員だから心配でしょ。もう少し長く働けるなら正社員になれるように推すこともできるから!」とニンジンをぶら下げる。

都は今で充分頑張っているし母親の介護や家事でもう手一杯なのに。もっと無理をしたって増えるお金は少しだし、本当にそれで不安のない将来が得られるのか。何の保証のないのに無責任に無理を強いてくる人って本当にいるよな……と心がヒリヒリしました。

そのあと、車のバッテリーが上がってしまった上、終バスも逃して途方に暮れてうずくまっている都のもとに貫一が自転車で通りかかり都を助けてくれます。

この唐突な出会いから貫一と付き合い始めるまで早かった~!!!まぁドラマなので仕方ないし、2人がとにかく幸せそうで可愛くて、10代20代の恋愛を思い出すような感じでほっこりしました。30代になるとなかなかこんな出会い方や付き合い方はできないし、新鮮さにクラクラしそうです。

付き合って半年して都が女友達に貫一のことを話した時の友達の言葉も辛辣でしたね。「中卒元ヤンと付き合ってんの」「結婚できるかどうかわからない男と付き合ってる時間はみゃーにはないからね!!」

いやーこういうこと言ってくれる友達って貴重なのかな?いくらなんでも言い過ぎじゃ……と思いましたね…。都も都で自分でいろいろ不安に感じたりこれでいいのかな?と悩んでいるわけだし。

どうしても都に感情移入しちゃうのでひどいなって思っちゃうけど、言いたいことはわかる。お金がないってすごく大変な問題で。やっぱり一番に子どもは?って思ってしまう。どうしたって家族ができるとお金はかかる。

貫一と過ごして自宅に帰ってきたときの家の重い雰囲気と父親の「お前何のためにこっちに帰ってきたんだ」という言葉。母親のために実家に帰ることを決意したのは都だけど、まだ30歳の都が親のためにすべてを捨てて面倒をみるのが当たりまえだって本気で思ってるのかな…?

都の父親はほんとステレオタイプというか。稼ぎのいい男を捕まえて養ってもらえばいい…なんて時代本当にもうお終わってるからね…。

都と貫一のまぶしさと周りからの無責任な無理強いや辛辣な言葉に心がぐらぐら揺れて、袋小路でぐるぐる回る。

嫌でも現実を考えさせられるドラマでした。

ルル

きゅんとしつつもちくっと痛くてハマる。

貫一が気になってしょうがない

貫一の子どもっぽい可愛さや人の良さ、そして破天荒さがよく出ててすごく良かったです~。

元ヤンで柄も悪く、最初からため口で馴れ馴れしいんだけど、すごく優しくて素直で可愛い。都の名前を聞いたときに、「都?貫一とおみやじゃん!!」って1人で盛り上がって楽しそうにしている感じ、良かったですね。何のことかはわからないけど、おみやっていう呼び方が可愛い。

30歳なのにアルバイト……将来どうする気なのかもわからない。将来のことを考えることがあるのかも疑問。

だけどデートしてみたらめちゃスマートだし、かっこいいし可愛い。どきどきの自宅訪問では、一番に母親の体調を気遣ってくれておいしいふわふわのお好み焼きを作ってくれる。

自分が中卒でアルバイトの身であることも隠すことなくサラッと言ってしまう貫一に、父親も戸惑いは隠せないものの、貫一の人の良さは感じていたはず。都の母が「良い人で良かった」と都に言うシーン、すごく良かった。お母さんは分かってくれる人で良かった、と。

でも。

そこで都も初めて聞く、最初の職場を辞めた理由。そして今無職になってしまったという事実。

あの場で絶対言わなくてもいいのに平然と言ってしまう貫一、破天荒すぎる……。次回は大荒れの予感で楽しみでしょうがないです…!!

第二話

いろいろありすぎて目まぐるしい

貫一の無職発言、そして父のブチ切れからの気絶。

あの場面であんなにブチ切れる??と思ったものの、実際娘が30歳無職の男を家に連れてきたら絶対悩む。父もストレスを抱えていたんだなといろんな人の感情が目まぐるしく駆け巡っていく展開でした。

貫一のままならない人生と闇

今まで何も話してくれなかった貫一がやっと話してくれた自分の過去。

アルコール中毒の父親、そして父の病気、店の閉店、、それが高校生くらいの年齢で一気に起こったことを想像すると心が痛くなります。

すべてを諦めてしまうようになった貫一に納得というか。

ニャンくんに戸惑わない都すごい

迷っているときにちょうど現れるニャンくん。ドストレートに都に気持ちを伝えているのに一切心惑わされない都は強いですよね…。明るい未来が見えるニャンくんとどうなるかわからない貫一。

それでもやっぱり都には貫一しか見えていないし、心はもう決まっているんじゃないかなぁ。

素敵な誕生日祝いだったのにうまくいかない2人

せっかく素敵な誕生日だったのに、ネックレスの金額が大きすぎてびっくりした都が言いすぎてしまってモヤモヤでしたね……。たしかに10万円の指輪だったら、怒らなかったですよね。

都は「結婚したくないってこと?」と詰め寄ってしまうけど、自分から「結婚しよう」とは言えない貫一の気持ちもわかる。都が「それでも私は貫一と結婚したい!」って言ったら貫一は嬉しいんじゃないかなぁ…。でも貫一は期待もしていないわけなので難しい。。

今回も気になるところで終わってしまった~!!!最終回が楽しみです。

第三話|最終回!終わり方も良かった

都、言いたいこと全て言い切った!

煮え切らない貫一に都が今までため込んでいた気持ちをすべてぶつけるシーン。モヤモヤすることがあってもなかなか感情的になってしまうし相手に全てを伝えるって難しいけど、都は気持ち良いくらいにやってのけましたね。

なのになぜかわけのわからないうんちくで逃げようとする貫一…。そうとうテンパっていたのだろうけど、「おみやは運命を信じるってこと?」のあたりでもう言っていることわけわからんかったです…。

「私からは別れようって言ってやんないからね」も良かったし、貫一の情けない「別れたくない…!」もすごく良かった。

衝撃の事実

正面からぶつかって受け止めて、分かり合えたと思った2人。ずっと貫一が都に言えていなかったことが最悪のタイミングで明かされてしまう。

都、警察で尋問されて怖かったでしょうね…。なんで?にもう答えは出ないし、すべてが終わってしまう出来事。

貫一が都に連絡できるわけないですよね…。

最後は良かった

最後、ちゃんと貫一に会いに行けて良かった。お寿司を握る貫一はめちゃくちゃかっこよかったですね!

あれだけ「うんちくウザイ」って怒った都がまさか貫一が言っていたうんちくを口にするとは。

山本文緒さんの「自転しながら公転する」ドラマ感想まとめ

山本文緒さんの「自転しながら公転する」のスペシャルドラマを見た感想をまとめました!

自分だけが同じところをぐるぐる回っているような気持ちになるけど、本当はみんな自転しながら公転しているのかな。前進しない毎日でも、一生懸命前を向いていこう、と思える作品でした^^

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