この記事では、妊娠糖尿病の入院の様子、出産までの血糖値測定やインスリン単位についてまとめます。
妊娠糖尿病が発覚してすぐ血糖値の測定が始まりました。(妊娠30週)
妊娠34週から入院することになり、妊娠38週で出産に至りました。
妊娠糖尿病の入院の様子が知りたい人や、出産までの血糖値が知りたい人は参考にしてみてくださいね。
妊娠糖尿病と診断されてから総合病院に転院するまでの経緯はこちらの記事でまとめています。
関連記事:妊娠糖尿病と診断されてから総合病院へ転院するまで|後悔した産院選び
妊娠糖尿病の入院体験談【入院までの流れ・食事・インスリン単位】
妊娠糖尿病と診断されてからとにかく不安でした。
私の場合は、
- 里帰り出産
- 出産予定の産婦人科から総合病院へ転院
- 切迫早産も判明したためすぐ入院
子宮頸管長が20mmしかないことも判明したので、転院先の総合病院を初めて受診してすぐに入院することになりました。(妊娠34週)
妊娠36週で正期産に入る前に切迫早産となると、対応ができないから絶対安静だと強く言われました。
入院から出産まではばたばたでした。
入院~出産までの流れ
妊娠24週 | 尿検査で尿糖+ |
妊娠27週 | 糖負荷試験で妊娠糖尿病と診断 |
妊娠30週 | 里帰り先の産婦人科へ相談 ⇒内科を紹介され受診 ⇒血糖値測定スタート |
妊娠34週 | 総合病院へ転院 ⇒子宮頸管長が20mmしかなく、切迫早産判明 ⇒絶対安静も兼ね糖尿病検査入院スタート |
妊娠35週 | インスリンスタート |
妊娠36週 | 正期産に入り退院 |
妊娠38週 | 出産 |
私の場合、入院期間は15日間でした。
切迫早産の危険があったからということもあったので、正期産に入ったら「もう動いていいよ!」と退院OKになりました。
入院の基準は?
入院前の血糖値はどうだったの?
食前:100以下
食後2時間:120以下
食後2時間の血糖値はほとんど毎日基準値を上回っていました。
最高値は222。
逆に80以下だと低血糖の状態です。低血糖もたまにありました。
何を食べたら血糖値が上がるのかは人によっても異なります。
自分で食事管理して調整するのはとても難しいです。
まずは血糖値測定の結果を内科の先生に見せて診断してもらったよ。
入院は絶対ではないけど、血糖値も高いし、糖尿病の理解を深めるためにも教育入院するならすぐできるよ、というお話でした。
↑内容はこのURLの計画書と同じような感じでした。
最初の2日間はいろいろな検査を受けながら、糖尿病の教育DVDを見たり、栄養士と面談したりしました。
私の場合、入院するかどうかは自分で選べたよ。
切迫早産もあるし、病院食なら食事の心配をしなくてもよくて入院したほうが安心だと思ったのですぐに入院することにしました。
内科の先生にも産婦人科の先生にもしっかりケアしてもらえて、とても安心できたので入院して良かったです。
入院中の食事
一日のカロリー:1840kcal
病院食…白ご飯200gもあってびっくりしました。
普段100gしか食べてなかったし、普段の食事のほうが断然少なかったです。看護師さんいわく、白ご飯は油も塩も使わないし優秀な食材らしいです。
逆に肉類はとても少なかったのと、味付けも薄いので物足りない感じはしました。
普段の食事よりだいぶ塩分が少ないみたいです。
切迫早産なので基本安静で動けないため血糖値を下げるために動く、ということもできないので、血糖値は基準値の120を毎回上回っていました。
病院食でも血糖値は改善しなかったんだね。
「甘いものばかり食べてるからじゃないの」と言われるとぐさっときますよね。
私も自分で食事を用意していたときは気が気じゃありませんでした。
でも食べているものが問題ではないこともあります。
血糖値が上がるのはしょうがないの。自分を責めないでね。
血糖値測定について
こちらは実際に私が使っていた血糖値測定器セットです。
このボールペンのような測定器に、
↓こちらの紫の針を挿入し、自分の指先の腹にあて、針を刺します。
バチンと音がして、地味に結構痛いです。
失敗すると打ち直しです。
そしてセンサーに付着させ、この測定器に差し込み血糖値を測定します。
これもきちんと測定されないことが多々あるので、その場合はまた針を刺しなおしてやり直しです。
何度もやり直しになると
けっこうへこみます…。
こんな感じでポーチにまとめて、持ち歩いたりしていました。
私は病院で購入しました。
針もセンサーも消耗していくので都度購入する必要があります。
血糖値測定器によって針を刺す痛みも違います。(私の場合は入院した時に借りた測定器のほうが痛かったです…)
基本的に入院中も血糖値測定を一日7回してたよ。
朝食前後(2回)
昼食前後(2回)
夕食前後(2回)
寝る前(1回)
合計7回
この血糖値測定器はあくまで簡易的。
誤差ももちろん発生するということで入院2日目くらいに、血糖値測定器+注射で血糖値を測定しました。
1日7回注射+7回針は辛かったです…。
測定値は確かに微妙に違ったけど…測定器で十分でした…。
誤差があるから、正直測りなおすとセーフなときとかあったよ。
インスリン注射と単位について
インスリンは胎児に影響はないと聞いていたけど、できればやりたくなかったよ。
妊娠中血糖値が上がるのは、
胎児が発育のためにブドウ糖をエネルギーとして利用するのに対抗して胎盤ホルモンが血糖値を上げようとするから。
検査の結果、私の体はインスリンをちゃんと発生させてることがわかりました。
そして糖尿病の治療は以下の三つです。
- 食事療法
- 運動療法
- 薬療法
病院食に変えても血糖値が改善されることはありませんでした。
切迫早産で絶対安静の私はインスリンを投薬せざるを得ませんでした。
3単位から開始し、様子を見ながら単位数を上げていきました。
通常インスリンは脂肪の多いお腹に打つのですが、妊娠中のため太ももに打ちました。
肉をつまんで打つのですが…正直痛かったです…
でも確実に血糖値は安定しました。
▼参考URL
入院費は?
15日間の入院で9万円くらいでした。
(血糖値測定の針やセンサーなども含みます)
高額療養費と生命保険からの保険金が下りたので、助かりました。
会社の健康保険組合に問い合わせてみようね。自分の生命保険の内容もよく確認しよう。
妊娠糖尿病での出産体験談
妊娠35週を過ぎて、晴れて正期産になり、退院することができました。
「もういつでも産んでもいいよ!動いて!」
と絶対安静でなくなると、ウォーキングができたので一日1万歩目標で歩いてました。インシュリンは5単位まで下げました。
運動するとだいぶ血糖値は下がります。
食後1時間後くらいに運動するのが一番良さそうです。
お風呂に入るだけでも血糖値は下がります。
切迫早産だったからってすぐには生まれなかった
妊娠35週で退院したときの胎児の大きさは2,450g。私の身長は148cm。
胎児が3kgを超えたら恐らく帝王切開になるからたくさん動いて早く産みましょう!
と先生に言われ、焦りながら妊娠37週にもなると、「あれ、生まれないな…」「早く生まれてきてよ…」とまた泣きそうになりました。
- 一万歩ウォーキング
- スクワット100回
- 踏み台昇降100回
毎日これだけ動くようにしました。
とにかく頑張りました。
出産当日
ついにその日は来ました。
予定日より2週間近く早い、38週2日でした。
AM1:00 | 目が覚める ⇒おしるし ⇒病院へ電話 ⇒準備してタクシーで病院へ向かう |
AM2:00 | 病院着 ⇒すぐに診てもらう ⇒破水 ※血糖値は問題なし |
AM3:00 | 陣痛開始 |
AM7:06 | 出産 |
出産の日は血糖値は通常通りで低血糖にもならずにすみました。
夜中に破水して朝出産したのでちょうど血糖値が安定している時間帯でした。
分娩所要時間4時間でした。かなり短かったです。
初産にしては短すぎるので次の出産は要注意ですと言われました。
吸引はしましたが、なんとか普通分娩で生まれました。(2,700g!)
ちなみに夫は朝一の飛行機で病院へ向かってくれましたが間に合いませんでした。
立ち合いもなく、頑張りました…。
無事に生まれて本当に良かった!
おわりに
血糖値測定にインスリンに、針を刺しまくり辛かったですが、子供が無事に生まれてくれるなら、という思いで頑張りました。
出産時に血糖値が上がることもなく、子どもも低血糖にならず無事だったので、治療を頑張って本当に良かったです。
今もし不安に感じている人にとって少しでも参考になれば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
★第一子妊娠時(食事管理なし・転院・管理入院・インスリンあり)
★第二子妊娠時
感想などあればコメントください^^